どうやらあれは群発頭痛というものだったらしい。

小学校5年生のときに頭痛が痛くて、2か月ほど学校を休んでしまったことがあるのですが、その時は特に異常なしとの診断で、単にメンタル的なものだということで結論づけられたことがあります。

ただ、本人としては尋常な痛みではないわけですし、「異常がない」わけはありません。

痛みの程度でいえば、注射針が刺さる程度ではありますが、それが心臓の鼓動と同時に2~3秒ごとにずっと繰り返されるわけですので、プスプスと脳に針をさされているような、そんな過酷な痛みがあるわけです。

私の場合、最初にこの頭痛にかかったのは、学校のプールの解禁日初日での出来事でした。

平泳ぎをしている最中に猛烈な頭痛に見舞われたのですが、先生に保健室にいくとつげ、更衣室にいったものの、とても歩ける状態ではなく、着替えることもできずに更衣室の床でただ佇んでいた状態でした。

そこに先生がやってきて、「何をもたもたしてるんだ!さっさと保健室に行けといっただろう!」と怒鳴られ、しぶしぶ保健室に歩いて行ったことを覚えています。

確か、友達が助けてくれたと記憶してますが、30分ぐらいかかってヨタヨタと保健室へ行ったでしょうか、ベットの上に横たわったものの、私ができたのはベットのパイプを握りしめてただその痛みに耐えるだけでした。

それ以外のことはあまり覚えていませんが、数時間ぐらいして痛みがおさまった際に、親に連れられて帰宅したことを覚えています。

それから2か月間ぐらいは続いたかと思いますが、毎日、夜寝ている間にその頭痛がやってきました。

痛みがやってくると、私はそれに耐えるのにせいいっぱいで、かすかな声しか出す余裕はありません。当時、子供部屋だったので、隣で兄が寝ていたのですが、バタバタして助けてと言っているのに、兄ときたら、気持ちよさそうにスヤスヤ寝ていてまったく気づかないわけです。

仕方なく、頭痛がやってきては隣で寝ている兄を蹴り飛ばして起こしたものですが、今思えば、兄上には申し訳ないことしたなと反省しております。

いつも決まって朝方に起こるものですから、私は夜、眠るのが恐くなり、ずっと起きていることにしました。けれども、眠気には勝てないものです。そのうち、うとうとしだして眠ってしまうわけですが、数時間後には例の頭痛がやってくるわけですので、安眠できたことはありません。

結局、当時は何の病気とも診断されず、変わった形の頭痛なのだろうということで結論づけられました。あれから25年ぐらいたったでしょうか、私はそれっきり再発はしていないので、ずっと忘れていたのですが、つい最近、別の症状で脳のMRIを取る機会があったものですから、当時のことをふと思い出してしまったわけです。

ネット上で検索してみると、それはどうも「群発頭痛」という症状として認知されているらしく、しかも、世界3大痛に認定されているようなのです。

やっぱそうだよなー、あれが単なる頭痛なわけねーよなーと思ってしまったのですが、ネットで検索してみると、何とあれを数十年もわずらっている方もいるようで心が痛んでしまいます。私は小学生の頃、数か月程度で終息したきり、完治しておりますので、何とも幸いだったものだなと思います。

まぁ、大人の状態でしたら、ある程度は耐えられるのかもしれませんが、それでもあれを何十年も患うのは気が遠くなります。まだ、有効な薬はないようなのですが、医学が進歩することを祈るのみです。


ただ、今にしてよかったなと思うのは、あの過酷な頭痛を経験しますと、ちょっとやそっとの痛みは大したことないと思えてしまうものです。また、当時は神仏におすがりする他ないという心境でしたもので、謙虚な気持ちみたいなものが小さい頃にはぐくまれた気がしております。

小学生ながらも、「もうこの先、一生いい子にしますから、どうか直してくだちゃい。」とけなげに祈っていたことを覚えております。

その祈りが天に届いたのでしょうか、2か月ほどですっかり治ってしまったのでよかったです。

過酷な病気をしたからこそ、感じることのできる幸福というのもあると思いますが、ごく普通に生活できることが、実は最高に幸せなことなんだなと改めて思う今日この頃です。
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