誤った学習をしてしまう脳の可塑性について

先月のメルケル氏の体の震えについてですが、その後は特に新しい情報は入ってきていないようです。

このメルケル氏の震えにつきましては、これは私見にはなりますが、おそらくは「脳の可塑性」が関係しているのではないかなと感じています。学習や経験に応じて脳の神経回路は柔軟に変化するといわれており、これは脳の神経細胞の結合が変わることによるものですが、強固に出来上がってしまった誤った神経回路によるものと考えています。

リハビリテーションによる脳機能の回復も脳に可塑性があるからといわれていますが、車の運転などで意識しなくても体が勝手に動くのもそうかと思います。これらは学習や経験によって脳の神経細胞が結合してしまうことによる働きと考えてよいかもしれません。

ただ、車の運転についてはメリットがありますが、震えや発作などで誤った学習や経験をしてしまうとネガティブな脳の神経回路が出来上がってしまうことになります。「羹に懲りて膾を吹く」などの諺がありますが、ある失敗に懲りて必要以上に心配することで、脳の神経回路で誤った経路が出来上がってしまうわけです。

パブロフの犬などのように、自分の意思とは無関係に体が反応することがあるでしょうし、一旦、そのような神経回路が脳内に出来上がってしまうと、本人の意思とは関係なく同じ行動パターンを繰り返してしまうことになります。

改めてメルケル氏の震えの発作について考えてみますと、最初は脱水症状によるものであったかもしれませんが、度々、同じパターンが繰り返されてしまったことにより、脳内で誤った神経回路のパターンが出来上がってしまったのかもしれません。

そのため、それ以上は誤った回路を強固にしないことに注意しつつも、脳の可塑性を利用して正しい回路のパターンを新しく作り上げる必要があるかと思います。正しいパターンでの回路を新しく作るまでには時間がかかるかと思いますが、時間をかければ症状が起きなくなるものと感じています。
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